二の腕のブツブツ原因って何？皮膚科ではどんな治療をしてくれるの？

2016/06/07

夏が近づくと二の腕のブツブツ気になりますよね。まわりの人はさほど気にしてないのかもしれませんが一旦気になりだすと「なんとかしたい！」と思いますよね。そんな憎い二の腕のブツブツの原因や治療法、治療してる暇がない！いますぐ何とかしたい人必見ブツブツの上手な隠し方などを紹介していきます。

二の腕の『ブツブツ』の原因は？

肩から二の腕、背中の上のあたりにあらわれる褐色がかったブツブツ・ざらざらを
毛孔性苔癬（もうこうせいたいせん）といいます。

通常は痛みもかゆみもなく、良性疾患のため、放置しても健康上に重大な問題を引き起こしたり他人に感染するようなことはありません。

なぜ二の腕のブツブツとして現れるのか？ですが毛穴周囲の角質層が厚くなり（肥厚）、「角栓」という古い角質が毛穴をふさいでしまうことで肌がぶつぶつした状態になります。

一般的に遺伝的な要素が強いと言われていますが、その発症原因はまだ明確になっていません。

また「角栓」だけでなく、毛穴の中に「毛」が詰まることで黒っぽいぶつぶつになったり、ニキビのように赤くなることもあります

毛孔性苔癬はどのような人がなりやすい？

発症年齢は10代で51％、20代で35％、30代で12％とされており、小児期にはじまり青年期にピークとなっています。

思春期に多く発症し、妊娠・出産で発症することもあるため、ホルモンバランスが関連しているとも言われていますが、

年齢とともに自然になおってくることがほとんどです。

毛孔性苔癬は自分で治せる？

毛孔性苔癬は「皮脂」が詰まってできたニキビとは異なり、硬い「角栓」が原因なので、家庭でのスキンケアや塗り薬では治すのが難しいと言われています。

自宅でできるケアとしては、肥厚した角質を落とし保湿する効果のある尿素入りのクリームなどを使用してケアを行うのが一般的です。

薬局や通販などでなどで二の腕のブツブツに効くとされる商品が発売されているので紹介します。

ニノキュア

気になる二の腕などのブツブツを治せるクリームタイプの塗り薬です。
尿素を一般用医薬品最大量※である20％配合。保湿しながら、高い角質軟化・除去効果で、ブツブツを治していきます。

ザラプロ

「メンソレータムRザラプロ」は、二の腕や太ももなどのサメ肌によるぷつぷつ・ザラザラの症状に着目したOTC医薬品です。

二の腕や太ももなどのぷつぷつ・ザラザラの症状に3種類の有効成分がしっかり効果を発揮。

特に尿素には、角質に水分を与え、柔らかくする角質軟化作用があります。

古くなった角質をやわらかくし、はがれやすくする事で、スベスベの肌へと導きます。

二の腕のブツブツ治療毛孔性苔癬は皮膚科でどんな治療するの？

保険適用でしてもらえる治療法

＜外用薬の処方＞

サリチル酸、尿素などが配合された、軟膏、クリームが使われます。
どちらも角質溶解作用がある成分で、肌表面の角質を溶かしてやわらかくし、硬く詰まった角栓を取り除く作用があります。

市販薬にも同じような成分が含まれたものが手に入ります。

＜保湿剤の処方＞

毛孔性苔癬は、肌が乾燥していると症状が進行します。そこで、肌の水分量を保つために、保水力と浸透性が高い、保湿剤が処方されます。皮膚科で処方される保湿剤はヒルドイドの場合が多いです。赤ちゃんにも使える保湿剤になります。

＜漢方の処方＞

ヨクイニンが使われます。ハトムギを原料とした漢方薬で、イボ、ニキビによる角化症全般に効果があり、広く使われています。

保険適用外でしてもらえる治療

＜ケミカルピーリング＞

ケミカルピーリングとは、皮膚に化学薬品を塗り、皮膚を剥がすことによって起こりうる現象や効果を利用して行う治療のことです。

全体用ピーリングや部分のみのピーリングなど皮膚科によって取り扱っているものは様々ですが、専門医と相談をして自分に適した種類のピーリングを施術してもらいましょう。

＜レーザー照射＞

レーザーの治療は極小のレーザーを皮膚に照射します。二の腕のぶつぶつの原因である「肥厚した角質」にレーザーが反応すると、組織が凝固し、その固まりを押し出そうと細胞が働くことで、ターンオーバーが著しく促進されます。そうすることによって“皮膚の入れ替え”が行われ、また皮膚のダメージを治癒する過程でコラーゲンも増産されるので、皮膚表面を美しく整えることができます。

<ダーマローラー>

「ダーマローラ」の基本原理は『毛孔性苔癬フラクセル』と同じで、“皮膚の入れ替え”を目的としています。

「ダーマローラ」は、ローラーに200本程度の極細の針が付いた装置で、「ローリングメソセラピー」とも呼ばれています。

皮膚の活性薬剤とともにローラーを皮膚上に転がすことで、微小の穴をあけます。傷つけられた皮膚が治癒する過程で、傷の回復や細胞が活性化され、コラーゲンなどの成長因子が分泌されます。コラーゲンが増殖することで、“新しい肌”へと生まれ変わる効果が期待できる治療法です。

★皮膚科での保険適用外に治療でもからなず効果が出るとは言い切れません。しかも当然ながら保険適用外は費用も高額になります…。長期間通院するだけの経済的余裕があるのか？効果はどれぐらい持続するのか？など皮膚科でよく相談してから治療するのか検討しましょう。

まずは自宅で出来る事から始めて、それでも効果を感じなければ皮膚科の保険適用の治療、それでも治らないなら保険適用外の治療を受けるのを考えてもいいかもしれませんね。